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嫌がらせをしてくる不貞相手の夫に債務不存在確認訴訟を提起

自身の職場で知り合った女性と不貞関係となり、そのことが女性の夫にバレてしまった事案。 女性の夫は不倫が発覚した後、慰謝料などの請求はしてこず、職場にいきなり電話を入れたり、突然職場を訪ねてきたりするなど本人への嫌がらせ行為を続け、こちらから話し合いを申し入れても応じようとしなかったため、弁護士を入れることとなった。 弁護士から話し合いの申し入れを何度もしたが、それにも応じてもらえなかったため、やむを得ず債務不存在確認訴訟を提起し、訴訟の中で話し合いをすることに成功。最終的には慰謝料を支払うかたちで和解が成立した。

相談前

不倫相手の夫から嫌がらせ行為を受け、相談に来られました。慰謝料を請求されているわけでもないため、そもそも弁護士を入れていいのかどうかもご不安そうでしたが、相手方に弁護士を通して話し合いの申し入れをする方向で依頼を受けることとなりました。

相談後

弁護士から話し合いを申し入れましたが、返事を全くいただけませんでした。ただ、そのままにしておけば再び嫌がらせを受ける可能性もあり、きちんと解決したいという本人の希望もあり、こちらから訴訟を提起することとしました。 訴訟になると、相手方も代理人をつけて対応をしてきたため、訴訟の中でこちらが事実関係を認めていることなどを伝え、慰謝料の支払いと引き換えに今後嫌がらせ行為をしないことなどを約束してもらうことができました。

弁護士からのコメント

不倫をした方から訴訟の提起ができると説明すると、多くの方は驚かれます。普通は不倫をされた方が慰謝料を請求するために訴訟をすることがほとんどですが、話し合いに全く相手が応じてくれない場合などには、債務不存在確認訴訟を提起し、こちらから訴訟で話し合いの場を作るという方法もあります。 もちろん、不倫をした方から強制的に訴訟に巻き込むことは、相手の気分を害する可能性もあるため全ての事案でおすすめできるものではありませんが、相手からの嫌がらせがやまない場合や、話し合いをどうしても進めたい場合などには一つの手段として検討しても良いと思います。 本件では債務不存在確認訴訟を起こすことで、話し合いに応じない相手と訴訟を通じて和解をすることに成功しました。

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